株式投資での大損エピソード
どうも弱小個人投資家のTANA8です。
ボクは人生の全てをかけて5年間株式投資に打ち込んできました。そんなボクの短くも太い株式投資人生ですが、その中でも大きな大損エピソードを2つ紹介したいと思います。
ことわざにも「人の振り見て我が振り直せ」と言われているように、ボクの大損エピソードを教訓として、個人投資家の皆様の教訓となればと思います。
また、参考にならなくてもバカが株式投資に手を出して大火傷を負ったエピソードとして、面白おかしく読んでいただければと思います。
【たったの3日で-〇〇〇万円!孫正義にケンカを売った男の末路!!】
いまでも忘れられないあの日・・・
そう世界の市場がコロナショックによる大暴落をしていたあの日・・・
さかのぼることコロナショック直前のとある日。
その時のボクは投資を始めて3年目であった。
コロナショック前までAmazonやGoogle、VISAといったアメリカの超メジャー企業を保有していたボクは、少しずつ株の含み益も増えてきており、株式投資の恩恵を受けていたのであった。
株式投資を始めて2年を経過したと言っても、ただ米国の良さそうな有名銘柄を保有していただけであり、ほとんど売り買いもしていない素人同然の投資経験であった。それなのに、何を勘違いしたのか一人前の投資家の仲間入りをした気分になっていたのである。
今思えば後ろからぶん殴ってやりたいほどのド素人の大馬鹿者である。
そんなある日、全世界を新種の疫病が襲ったのである。発生の最初期は株式市場もそこまで反応しておらず、ボクの保有銘柄もほんの少し下がった程度で済んでいた。
しかし、ある日を境に全世界での投資市場の大暴落が起きたのである。
そう100年に一度の大災害・・・
「コロナショック」である!!
歴戦の猛者達であれば、即座にリスクオフとしポジションを無くしたのであろう。
素人同然のボクは、そのうち上がるだろうという根拠の無い思考のもとポジションを持ち続けていた。更に世の投資家が静観する中で、果敢にも買い挑み続けたのである!!!
結果はお分かりの通り・・・
大きな損失を出してしまった。
2~3年保有しコツコツと出た含み益を全て失っただけではなく、元金も減らすという失態を犯すのである。
その出来事で、ついにボクの脳は壊れた。
必ず取り返してやるという強い気持ちのもとで、死に物狂いで株式投資の勉強をし・・・
ついに一筋の希望の光を見つけるのである。
その希望の光は「空売り(株価が下がると利益が出る)」と呼ばれる決して素人は手を出してはいけない、パンドラの箱であったことは知るはずも無かった・・・。
その希望の光である「空売り」を駆使して、ボクは連戦連勝を重ねる。
株式市場はコロナショックに見舞われており、全銘柄が暴落しているのである。そんな中で空売りを仕掛けているのであるから、大勝も大勝である!!
一時は全資産を半分まで減らしたが・・・
連日の快進撃により、なんと資産を戻すあと一歩というところまできたのである。
そのような連戦連勝の中で目をつけたのが・・・
そう!何を隠そう日本最高の事業家と言っても過言ではない孫正義社長率いるソフトバンクグループである。
そう。
この時のソフトバンクグループは、コロナショックによる株価大暴落のせいで巨額の損失を出していたのである。
孫正義社長が保有している株を担保に、銀行から資金を調達しておりギリギリの状態であると世間では言われていた。
それまで前代未聞の株価急落をしていた真っ最中・・・。
終わりの見えない疫病・・・。
まさにこの世の終わりという雰囲気が漂っていた・・・。
今このブログを書きながら、改めて文章でふり返ると・・・
怪しい気配がプンプンしますね!!(笑)
っとそれは置いておきます。過去のことはいくらでも好き放題言えますからね。
投資とはそういうものだと思います。
兎にも角にも、ボクはこの世の終わりはまだまだ続くと思い、ソフトバンクGが潰れる方に全力BETすることとしました。
【異変】
ソフトバンクGに全力の空売りを仕掛けたボクですが、すぐに異変を感じます。
いままでであれば、株価がすぐに急落して、大きな利益を得ることができていたのですが・・・
微々たる利益しか出なかったのです。
そのような状態が2~3日ほど続きました。
ここで実力のある歴戦の投資家であれば、雰囲気を察知しポジションを軽くするのでしょう。しかし、ボクにそこまでの経験や技術はありませんでした。
もし損失が出たら、その時に損切りをすれば良いや程度に軽く考えていました。
そして運命の時はやってきます・・・。
その時の事を今でも鮮明に覚えています。
その日もいつも通り、仕事の休憩中にご飯を食べながら株価をチェックしていました。値動きは軽微。全然株価が下がりません。若干の違和感を感じ、微々たる含み益があったので利益確定するか迷いました。
ここでとある言葉が脳裏をよぎります・・・。
「負ける投資家はすぐに利益を確定したがる」です。
こんな金額で利益を確定していたら、いつまでも大金持ちにはなれない!!!
そう強く思い込み、昼にポジションを解消するのをやめることにしました。
その日の夕方、衝撃のニュースが市場を揺るがします。
「ソフトバンクG 最大2兆円の自社株買いを発表!」
コロナでどの会社も先行きが分からず、株価が急落しており、世界が崩壊するような雰囲気の最中にこんな事を発表したのです!
しかも潰れると噂されている企業がです。
もはや想定外過ぎて何が起きたのか理解できませんでした。
大量の空売りを入れていたので、これはマズイと思いすぐに買い戻しをしなければと焦りました。
しかし・・・
時すでに遅し・・・。
もちろん知っている方も多いとは思いますが、翌日は大量の買い注文が入り張り付きのストップ高と朝からなりました・・・。
もちろん買い戻ししたくてもできませんでした。
もうこの時点で多額の損失が確定していたので、目の前が真っ白だったのは言うはずもありません。
しかし・・・
悪夢はまだまだ続きます・・・。
このソフトバンクGのS高をきっかけに日本市場だけでなく世界市場までも好転し始めたのです。
そう・・・。
今まで急激に売られ過ぎていた株が買われ始めたのです!!
そういった市場の雰囲気もあり、なんと翌日も朝から張り付きのストップ高となってしまったのです。
さすがにこの時は恐怖を感じました。
株の格言でこういう言葉があります。
「買いは家まで売りは命まで」
どういった意味かと言いますと・・・
株価の下落には「底」があるけど、上昇には「天井」がない。ゆえに、買いの損失は家を失うくらいで済むけど、売りの損失はヘタすると命まで失う。
という意味の言葉だ。
この時に命すら亡くなるかもしれないという恐怖を味わったのを今でも覚えている。
いつ終わるのか分からない恐怖感。
世界の終わりで潰れる企業の株がストップ高をするなんて、つい1週間前には想像していなかったのである。この後、ストップ高が連チャンして株価が数倍になってしまう可能性だって全然ありえたのである。
結果から述べてしまうと、もちろんそういった事はなく3日目には張り付く事なく、大きな上昇で価格はついたのであったが・・・
わずか3日で数百万円を失うこととなった。
具体的には200万円オーバーの損失を出したのである。
金額的にも大変痛かったが、何よりも命を失うかもしれないと思い過ごした日々は、想像を絶する苦痛であった。
夜も眠れず、食事も喉を通らないといった経験をしたのは、この時が初めての経験であった。
もちろん、ただ単に何も考えず空売りを行った訳ではない。
空売りのリスクはある程度把握しているつもりではあった。そのために、大きく値が動きにくい大企業にしか空売りはしないというルールを個人的には決めていた。
大企業がストップ高になるはずがないと思い込んでいたのであった・・・。
そんな勝手な思い込みと、浅はかな考えや経験からボクは大きな損失を出してしまったのである。
【学んだ教訓】
今回の事で学んだ事は・・・
①:空売りはするな!!
(歴戦の猛者のみ可)
②:違和感を感じたらすぐ逃げろ!!(投資に絶対はない)
の2点である。
投資を始めたばかりの方や、始めて間もない方々はとくに覚えておいて欲しい。
このボクとおなじように多大な損失を被らないように・・・。
どんな偉大な投資家も最初は失敗をするものである。
失敗はしてしまうが、できれば損失はなるべく避けていきたいと皆思う。
だからこそ、ボクの失敗を笑い反面教師として各々の投資の糧としていただければ幸いである。
みんなで投資の知識や技術を蓄えて、資産増やしましょう!!
by TANA8
0コメント